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公開日:2025.10.06(月) 更新日:
ITコンサルタントのセカンドキャリアはどこを選ぶ?更なるキャリアアップを目指す方法を解説!

ITコンサルタントからのセカンドキャリアに悩んでいませんか?
ITコンサルタントは経営改革のスキルを持つため、さまざまな企業や業界から求められています。
Googleなどの外資系企業への転職だけが全てではありません。
この記事では更なるキャリアアップを目指した、市場価値を高める選択肢を解説します。
ITコンサルタントが転職を考える理由
ITコンサルタントは企業のDX化が進む現代において、需要が高く人気の職種です。
特に大手ITコンサルティングファームに所属するITコンサルタントは高度なスキルが求められる一方で、年収が高くキャリア志向の強い人材から高い人気を集めています。
しかし、クライアントに対する責任やプレッシャー、継続的な自己研鑽が求められるために激務になりやすく、別の職種へ転職するケースが少なくありません。
転職を考える主な理由は以下の通りです。
「マネージャーになれない」熾烈な競争と昇進への不安
大手ITコンサルティングファームでは多くの人材が入社するため、常に熾烈な競争環境になります。
「Up or Out」という言葉に代表されるように、次の役職へと昇進し続けなければキャリアを継続することが難しいという厳しい現実です。
もし昇進のタイミングを逃してしまうと、年収や待遇が上がらないまま激務だけが続きかねません。
競争に勝ち続けなければならない環境や将来のキャリアパスに対する不安が、多くのITコンサルタントに転職を考えさせる動機の1つになっているといえます。
「部分的なスキルしか身につかない」偏ったスキルによる不安
大手ITコンサルティングファームのもう一つの特徴は分業が徹底されている点です。
担当する業務のスキルは習得できますが、コンサルティング全体を一通り経験するには長い時間が必要です。
プロジェクトの一部しか関与できない状況が続くと、「自分は特定のスキルしか持っていないのではないか」「このままで市場価値の高い人材になれるのだろうか」という、スキルの偏りに対する不安が生じます。
コンサルティングの全体像を掴むには昇進を勝ち取り、マネージャーなどのより広い範囲を管轄する職種になる必要があるのです。
ITコンサルタントからの転職先を解説
ITコンサルタントとして大手コンサルティングファームで習得した経験とスキルは市場において高く評価されます。
ここでは主なセカンドキャリアを解説します。
事業会社や総合商社:ビジネスの成長を内部から牽引するキャリア
ITコンサルタントが持つ高度なITスキルとプロジェクト推進能力は、事業会社や総合商社といったビジネスを展開する企業で重要です。
能力と実績次第では、Googleのような大手外資系企業への転職も可能です。
内部の当事者として全社的な業務改革をリードしたり、新規事業の立ち上げに携わったりと幅広い活躍が期待できます。
特定の企業に帰属するため、ITコンサルタント時代よりも長期的な視点で企業成長に貢献できる点が魅力といえるでしょう。
FASや投資銀行:財務戦略で企業を動かすキャリア
ITコンサルタントとして習得した経験やスキルを「財務・会計」の分野へと特化し金融のプロフェッショナルを目指すキャリアパスもあります。
特に、M&A(企業の合併・買収)のアドバイザリー業務は企業の未来を左右する事業であり、高い専門性が必要です。
会計や財務に関する深い知識が必要になりますが、ITコンサルタントとして習得した論理的分析能力は強みとなります。
FAS(フィナンシャル・アドバイザリー・サービス)や投資銀行が代表的な転職先となるでしょう。
ポテンシャル枠を活用して、未経験から挑戦する事例も増えているのが特徴です。
戦略コンサル:全社戦略を司るキャリア
ITコンサルタントとしてのキャリアから、さらに上流の経営課題に取り組む「戦略コンサルタント」へ転職するキャリアもあります。
現場の業務改善を担う「How(どうやって実現するか)」のレベルから、企業のCEOや役員クラスと共に「What(そもそも何をすべきか)」という、会社の方向性を定義するレベルをコンサルティングするのです。
最も上流の意思決定に関わる仕事であり、成功すればITコンサルタントを上回る待遇と社会的地位を得られる可能性があります。
コンサルティングとしては最上級のセカンドキャリアといえるでしょう。
独立:組織に縛られず価値を提供するキャリア
大手コンサルティングファームで習得した経験と人脈を活用し、フリーランスのコンサルタントとして独立するキャリアも考えられます。
自分の名前だけで勝負し案件獲得から価値提供、請求業務といったすべてを自身で決定していきます。
裁量権は最も高く、やりがいやワークライフバランスを自分自身で調整できる点が魅力です。
近年、大手ITコンサルティングファームでは「アルムナイ・ネットワーク」と呼ばれる退職者と良好な関係を築く文化も根付いており、退職後も一緒にコンサルティングを行う事例も増えています。
ただし、収入が不安定になるリスクやすべてが自己責任となる精神的なプレッシャーもあり、成功するためには高い自己管理能力が求められます。
後悔しないセカンドキャリアの判断基準
ITコンサルタントからのセカンドキャリアには多様な選択肢が存在しますが、「こんなはずではなかった」と後悔するケースが少なくありません。
ここでは失敗のパターンと成功する人の考え方を解説します。
よくある後悔(失敗)のパターン
よくある失敗パターンは、目先の「年収」や「企業の知名度」といった分かりやすい指標だけに飛びついてしまうことです。
転職後に「働きがいを感じられない」「裁量権が全くない」「成長する機会がない」といった、見えにくい部分のミスマッチに気づきモチベーションを失ってしまうのです。
成功する人の考え方
成功する人は、「年収」といった短期的な指標だけでなく「裁量権」「経営経験」「ワークライフバランス」といった、自身の市場価値を長期的な視点で冷静に判断しています。
まずは自分や家族がどのような未来を望むのかを整理することが、後悔しないキャリア選択の第一歩といえるでしょう。
市場価値を高める、新しいITコンサルタントとしてのキャリア
大手ITコンサルティングファームからあえて独立系ITコンサルタント専門会社へ転職するキャリアは、自己の市場価値を高める有効な方法です。
大手コンサルティングファームと独立系ITコンサルタント専門会社の違いは、関わるコンサルティングの範囲です。
大手コンサルティングファームでは、それぞれのITコンサルタントがプロジェクトを分業します。
一方、独立系ITコンサルタント専門会社では若いうちから次のような「経営の経験」に触れることが可能です。
- 新規サービスの企画・開発
- プロジェクトのPL(損益)管理
- 人材の育成
これらは、大手コンサルティングファームではマネージャーやパートナーといった上位層しか携わることができない業務になります。
独立系ITコンサルタント専門会社では、この「事業を動かし会社を成長させる経営スキル」を若いうちに経験できる点が特徴です。
単純に与えられた役割をこなす「作業者」ではなく、新たな価値を「作り出す」役割を担うことになるのです。
経営まで踏み込んだITコンサルタントは希少価値が高く、将来的な市場価値を大きく高めることに繋がるでしょう。
まとめ
大手コンサルティングファームで得たスキルとキャリアは多様なセカンドキャリアを築くことが可能です。
しかし、Googleなどの大手外資企業や総合商社へのキャリアチェンジだけが、必ずしも正解とは限りません。
目先の待遇だけでなく長期的な視点であなたの市場価値を高める選択が重要です。
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