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公開日:2025.05.15(木) 更新日:
PMOに資格は有効!資格の難易度から初心者向けの資格、おすすめの資格を詳しく紹介

PMOの資格をご存じですか?
PMOに資格は必須ではありませんが、自身のスキルを対外的に強くアピールできます。
資格の取得はPMOのスキル習得にも有効です。
この記事ではPMOの資格や難易度、初心者向けの資格、おすすめの資格を紹介します。
PMOの資格とは
PMO(Project Management Office)として活動する上で資格は必須ではありません。
しかし、PMO資格の取得は以下のような大きなメリットがあります。
- 自身の持つプロジェクトマネジメントスキルを客観的かつ対外的に証明できる
- 資格取得に向けた学習を通して、プロジェクトマネジメントに関するスキルを体系的に習得できる
特に実務のみでは断片的になりがちな知識を、網羅的かつ効率的に習得できる点がメリットです。
資格はスキルの証明や体系的な知識習得の観点から、自身の価値を高める上で有効な手段といえるでしょう。
PMO資格の難易度
PMO資格はプロジェクトマネジメントの未経験者や経験の浅い方でも挑戦できる初心者レベルの資格がある一方、長期の実務経験を求める難易度の高い資格も存在します。
PMOを目指す方が最初に取得するような初心者向けの資格は、基本的な知識を問うものが多く比較的取得しやすい点が特徴です。
高度な資格では試験自体の難易度が高く、受験に必要な前提資格や一定以上の実務経験が必要な資格もあります。
また、数年ごとに資格更新が必要な場合もあります。
これは継続的な学習を通じて最新のプロジェクトマネジメント手法やツールに関する知識を、アップデートし続ける必要があるためです。
自身のスキルレベルや経験、今後のキャリアプランに合わせて段階的に取得していく方法が望ましいでしょう。
初心者向けのPMO資格
PMOの経験が浅い方や実務経験がない方でも挑戦できる初心者向けの資格は以下の通りです。
プロジェクトマネジメント アソシエイト認定資格
プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格は日本PMO協会が認定する資格で、プロジェクトの現場で必要な基礎知識と技術を習得していることを証明します。
資格の取得を通じてプロジェクトがどのように進められるのか、基本的な用語や考え方、技術を体系的に習得できます。
これからPMOを目指す方やプロジェクト関連業務に初めて携わる方にとって、挑戦しやすい資格といえるでしょう。
プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格
https://www.npmo.org/pjma/
プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験
プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験は、日本プロジェクトマネジメント協会が認定する、P2M(プロジェクト&プログラムマネジメント)に基づいた資格の一つです。
P2Mは日本発のプロジェクトマネジメント標準であり、個別のプロジェクトだけでなく複数のプロジェクトを連携させて事業価値を創出するプログラムマネジメントの視点が含まれています。
この資格取得でP2Mの基本的な考え方や用語、プロセスを理解していることを証明できます。
プロジェクトマネジメントの経験がない方でも挑戦しやすい試験といえるでしょう。
CAPM試験
プロジェクト管理認定アソシエイト(CAPM)は、米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定する資格です。
国際的なプロジェクトマネジメント手法を体系的にまとめたPMBOKに基づいた入門レベルの資格になります。
CAPMを取得することで、プロジェクトマネジメントの基本的な用語、プロセス、知識についての理解をアピールでき、世界中で通用する知識の基礎を身につけていることの証明となります。
受験資格として高校卒業(またはそれに相当する資格)以上の学歴と、PMIが認定した23時間のプロジェクトマネジメント研修の受講が必要です。
将来的に国際的なプロジェクトで活躍したい方や、より上位の国際資格であるPMPの取得を目指している方にとって、最初のステップに適している資格といえるでしょう。
Certified Associate in Project Management (CAPM)
https://www.pmi.org/certifications/certified-associate-capm
PMO資格のおすすめ
初心者向けの資格で基礎を固めた後に、より高度な能力を証明したいと考える方におすすめの資格は以下の通りです。
PMOスペシャリスト(★)認定資格
PMOスペシャリスト(★)認定資格は一般社団法人日本PMO協会が資格認定を行っており、PMOの基礎的な実務知識と実践スキルを証明するものです。
受験資格としてプロジェクトマネジメント関連資格の保有が条件となっているため、ある程度の基礎知識があることが前提となります。
これからPMOとしての専門性を高めていきたいと考えている実務担当者にとって、スキルアップの第一歩となる資格といえるでしょう。
PMOスペシャリスト(★)™認定資格
https://www.npmo.org/pmo-s-single/
PMOスペシャリスト(★★)認定資格
PMOスペシャリスト(★★)認定資格は、PMOスペシャリスト(★)認定資格の上位に位置づけられる高度なPMO実務者向けの資格です。
こちらの資格も日本PMO協会が資格認定を行っております。
個別のプロジェクト支援にとどまらず組織のプロジェクトマネジメント能力の向上に貢献できる、より戦略的なPMOのスキルを証明します。
受験資格としてPMOスペシャリスト(★)認定資格の保有が必須であり、より深い専門性と応用力が求められます。
組織に貢献するPMOとしてのステップアップを図りたい方におすすめです。
PMOスペシャリスト(★★)™認定資格
https://www.npmo.org/pmo-s-double/
プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験
プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験は日本プロジェクトマネジメント協会のP2M資格全般の知識習得を認定する資格です。
プログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)の実践に必要な基礎的知識、マネジメントスキルの習得とプロジェクトチームに貢献できるスキルを証明できます。
受験に必要な資格はありませんが、基礎的なプロジェクトマネジメントのスキルが必要となります。
P2Mを実務で活用したいと考えているプロジェクト担当者やリーダーにとって、次のステップへ進むための試験といえるでしょう。
PMSプログラム試験
PMSプログラム試験は、上述したプロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験と同様にPMS資格を認定する試験です。
プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)資格試験との違いは以下の通りです。
- PMC資格登録者、もしくは同等の資格保有者でなければ受験できない
- プログラムマネジメントに関する知識を主に問われる
PMC資格登録者、もしくは同等の資格保有者はPMSプログラム試験からPMS資格を取得するとよいでしょう。
プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格試験
プログラムマネジャー・レジスタード(PMR)資格は、複数のプロジェクトを束ねて組織全体の事業戦略達成に貢献する「プログラムマネジメント」を実践できる高度な能力を証明する資格です。
受験資格として、PMS資格の保有と3年以上のプログラム・プロジェクト実務経験が必要です。
プロジェクトの中核人材としてチームをリードし、プロジェクトを完遂する能力を認定される難易度の高い試験といえるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験(PM資格)
プロジェクトマネージャ試験(PM)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格です。
プロジェクトの責任者としてプロジェクト全体を計画、実行、管理し、成功裏に完了させるための能力を証明します。
受験に必要な資格はありませんが、難易度の高い資格のためIT業界でプロジェクトマネージャやPMOとしてのキャリアを確立したい方にとって、取得価値が高い資格といえるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html
PMP資格
PMP資格は世界的に最も広く認知されており、事実上の国際標準資格として扱われる資格です。
一般社団法人日本PMI日本支部が資格認定を行っています。
国際的なプロジェクトマネジメント手法を体系的にまとめたPMBOKに基づいており、プロジェクトマネジメントの知識とスキル、そして実務経験を証明できます。
受験資格として長期にわたるプロジェクトマネジメントの実務経験が必須ですが、国際的にマネジメントを行う人にとって、取得したい資格といえるでしょう。
記事のまとめ
PMOの資格取得はプロジェクトマネジメントのスキルを習得するだけでなく、対外的に能力をアピールできます。
初心者向けの資格から段階を追って取得することで、高度な資格を持つこともできるでしょう。
資格は自身のキャリア形成にも有効です。
自身のスキルアップのために、積極的に資格を取得してはいかがでしょうか?