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公開日:2025.07.24(木) 更新日:
ITコンサルタントに転職は可能?求められる経験や経験、適性を紹介

ITコンサルタントに他業種からの転職で採用されるか悩んでいませんか?
近年の生成AIやDXにより、ITコンサルタントの需要は高まっています。
IT人材の不足とあいまって、他業種からの転職は大きなチャンスです。
この記事ではITコンサルタントの適性、採用で評価される経験やスキルを紹介します。
ITコンサルタントの採用状況
現在、多くの企業が事業の成長と変革を牽引する人材として、ITコンサルタントを積極的に活用しています。
この背景には社会全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や生成AI活用による業務効率化の対応、それを支えるIT人材が不足しているためです。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が発表した「DX動向2024」によると、DXを推進する人材の不足は企業の規模を問わず深刻な課題です。
このようなIT人材の不足を背景として、多くの企業は自社だけでDX化の推進が困難になっており、ITコンサルタントの需要が急速に高まっています。
この需要の高まりを受け、新卒でなくても今までの業務経験やポテンシャルを評価して採用し、自社で育成しようという「育成枠採用」の動きが活発化しています。
他業種からの転職者にとっては大きなチャンスといえるでしょう。
参考:IPA DX動向2024
https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/dx-trend/eid2eo0000002cs5-att/dx-trend-2024.pdf
ITコンサルタントの仕事内容と求められる役割
ITコンサルタントの最も重要な役割は、ITを活用してクライアントの経営課題を解決に導くことです。
ITコンサルタントは「そもそも、どんな仕組みがあれば経営課題を解決できるのか」という、より上流の経営視点からプロジェクトに関わります。
そのため、ITの知識はもちろんのこと、クライアントの事業内容や業界を深く理解し、経営層と議論できる幅広いビジネススキルが求められます。
SEの様な技術的な専門性に加え、常に経営の視点から「このIT投資は本当にビジネスの成長に繋がるのか?」と問い続けることが、ITコンサルタントの重要な役割といえるでしょう。
職務経験を活かした転職で、ITコンサルタントの年収はいくらになる?
ITコンサルタントはその役割と責任の大きさから、高い年収が期待できる職種です。
経済産業省の「我が国におけるIT人材の動向」によると、ITコンサルタントの年収レンジは800万~1,500万円と報告されており、一般的なITエンジニア職と比較しても高い水準にあります。
これは、ITコンサルタントがクライアントの企業経営に直接的な影響を与えその成否に大きな責任を負うためです。
転職市場においても、前職での職務経験が評価され高いポジションと報酬で迎え入れられるケースが少なくありません。
SEや他業種からキャリアアップを目指す方にとって、自身の経験を活かして年収の大幅な向上を狙える点は、ITコンサルタントという職種の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
ITコンサルタントの年収について、詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
参考:我が国におけるIT人材の動向 P4
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/001_s01_00.pdf
ITコンサルタントはやめとけ?転職で後悔しないためのポイント
ITコンサルタントへの転職を考える際、「やめとけ」という厳しい意見が気になる方も多いでしょう。
「やめとけ」といわれる主な理由と必要なマインドは以下の通りです。
理由 | 必要なマインド |
---|---|
激務である | 短期間に集中して働くことで、他では得られないスキルや実績を獲得できることを「将来への有効な投資」と捉えられるかが重要 |
主体的な行動が必要 | 指示を待つのではなく顧客が気づいていない本質的な課題を発見し解決に導く姿勢が必要 |
当事者意識 | 自分の役割に線を引かず、顧客の成功を第一に考えられる当事者意識が信頼を勝ち得るために必要 |
これらの価値観に共感できる部分が多いほど、ITコンサルタントとして後悔することなく、大きなやりがいやキャリアアップを実現できる可能性が高いでしょう。
他業種からITコンサルへの転職で評価されるポイント
コンサルティング業務は未経験だからと転職をためらう必要はありません。
むしろ、他業種で習得した職務経験こそがITコンサルタントとして強みになります。
机上の知識だけではなく現場の課題に向き合い、解決してきた人材が求められているのです。
ここでは、さまざまな職種で培った経験がITコンサルタントの採用でどのように評価されるのかを解説します。
特定の業界情報・業務知識
ITコンサルタントは顧客のビジネスを深く理解し的確な提案をしなければなりません。
その際に、前職で培った特定の業界知識や業務経験は有効です。
例えば、「金融業界特有の規制や業務内容」「製造業のサプライチェーンが抱える課題」「人事評価制度の仕組み」といった専門知識です。
こうした知識があれば顧客と同じ言葉でより深いレベルの対話が可能になります。また、これらの専門知識はすぐに習得できるものではありません。
業界の常識や仕事内容を理解し、顧客が抱える課題の背景を的確に捉えられるITコンサルタントは信頼を得やすく採用市場で評価されます。
自身が今まで経験してきた経歴を振り返り、ITコンサルタントに生かせる経歴かどうか客観的に評価してみてください。
課題の本質を見抜く力(要件定義・企画経験)
顧客が口にする要望が、必ずしも本質的な課題であるとは限りません。
ITコンサルタントの重要な役割は、顧客との対話の中から「本当に解決すべき課題は何か」という本質を見極め明らかにすることです。
このスキルは、SEの「要件定義」や事業会社の「企画」の経験を通じて養われます。
顧客の漠然とした要望をヒアリングし潜在的なニーズや問題点を明らかにしたうえで、プロジェクトのゴールを定める力はそのままコンサルティングの現場で活かすことができます。
この課題の本質を見抜く力こそ、多くの企業がITコンサルタントに求める能力といえるでしょう。
プロジェクトマネジメントのスキル
プロジェクトを計画通りに完遂させる力、すなわちプロジェクトマネジメントスキルは、ITコンサルタントにとって重要なスキルです。
営業チームのリーダーとしてメンバーの進捗を管理した経験や、社内横断プロジェクトの事務局として各部署と調整した経験など、複数人が関わる目標達成までのプロセスを管理した経験は評価されます。
一見、地味な役割に見えるかもしれませんが、この調整のスキルがなければどんなに優れたプロジェクトも達成することは困難でしょう。
さまざまなマネジメントの経験は信頼性の高いITコンサルタントに必要なスキルの証明となるのです。
先端技術への理解
今日のビジネスにおいて、クラウドコンピューティングやセキュリティといった先端技術の利活用は不可欠です。
ITコンサルタントには最新の技術を駆使して、どのように顧客のDXや業務効率化に貢献できるかを提案する能力が求められます。
IoTやデータ分析なども、もはやIT企業だけのものではありません。
重要な点は、先端技術をプログラマーとして実装できることよりも「その技術をビジネスのどの場面でどう使えば効果的か」という使いどころを理解していることです。
先端技術への知見は顧客にとって価値のある的確な提案を生み出すポイントとなり、今後も十分活用できる要素といえるでしょう。
記事のまとめ
近年のDX推進やIT人材の不足を背景にITコンサルタントの需要は高まっています。
コンサルティングの経験がなくても、職務経験者にとっては大きなチャンスといえます。
前職で習得した業界知識や課題解決の経験、プロジェクトマネジメントのスキルは、ITコンサルタントの採用において有効なポイントです。
自身の経験を生かしてITコンサルタントへ挑戦してみませんか?
ご自身の可能性について、まずは情報収集から始めてみることをお勧めします。
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