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- PMOに関する採用情報の集め方と失敗しない募集企業の見極め方を解説
公開日:2023.04.21(金) 更新日:
PMOの求人募集で失敗しない採用情報の集め方を紹介
PMOはとにかく需要が高い職種です。
プロジェクトは基本的にどんな企業でも推進されており、PMOはその管理業務が主な役割になります。
つまり、PMOの仕事ができるのであればスタートアップから大手まであらゆる企業で活躍できるチャンスがあるということです。
プロジェクト管理に関するスキルを高めていくには、採用に関するポイントを押さえながら経験を積んでいくことが重要になります。
そもそもPMOとは?いまなぜ引く手あまたなのか

PMO(Project Management Office)とは、プロジェクトマネジメントの標準化・人材育成・横断支援・リソース配分・ガバナンス強化など、組織のプロジェクト力を底上げする機能のことを指します。
個々のプロジェクトをうまく回すだけでなく、経営戦略の確実な履行と事業価値の最大化まで視野に入るのが本質。
日本PMO協会も、PMOの価値を「経営戦略の実行確度を高める仕組み」と位置づけています。
需要が高止まりしている背景には、DXを企業価値と結びつける流れがあります。
経産省は「デジタルガバナンス・コード」を2024年~2025年にかけてアップデートし(現在は3.0)、経営の中枢にDXを据える視点を明確化しました。
経営とプロジェクト群(ポートフォリオ)をつなぐ司令塔として、PMOの重要性は増しているのです。
さらに、もう一つの強い追い風が人材需給の逼迫です。
経産省の需給推計は2030年に数十万人規模のIT人材が0~80万人程度不足しうるとしています。
デジタル案件を推し進める現場では、マネジメントができる人ほど希少になっていく構図となっています。
参考:PMOとは? | 日本PMO協会
https://www.npmo.org/pmo%E3%81%A8%E3%81%AF/
参考:デジタルガバナンス・コード (METI/経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc.htmlhttps://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
PMOを目指すには?企業選択の考え方、採用情報の集め方について

PMOの仕事を探す場合、最初は手を広げすぎないことがおすすめです。
まず何から始めるべきなのかわからないという人は多いと思います。最初の仕事はPMOとして成長していく上で非常に重要になるので、しっかり戦略を立てる必要があるでしょう。
まずはどんな仕事がしたいのか具体的にイメージする
仕事を探す前にまずはPMOの仕事をイメージし、どんな役割をこなしていきたいのか明確にしましょう。
具体的なイメージが出てこない場合は、PMOの仕事を実際に自分なりに調べてみることもおすすめです。実はPMOの仕事はプロジェクトによって全く異なります。
経営、IT、業務改善などプロジェクトの種類は多くあります。プロジェクト管理に関する業務も様々で挙げると切りがありません。
経験が長いPMOコンサルタントであっても、世の中の全てのプロジェクトで採用されるわけではなく、専門の領域で活躍していくことになります。
そのため、まずはどんなPMOコンサルタントになりたいのかをはっきりさせることが重要になります。
専門領域で経験を積んでいき、そこから少しずつ実務経験を通してスキルを磨いていく形で仕事の幅を広げていくことがPMOとして成長していく上でのポイントになります。
採用に関して情報を収集していく

仕事のイメージを明確にした後は採用情報を収集していきます。その手段は複数あり、多角的に情報を集めていくことが推奨されます。一般的には以下の方法があります。
| 企業の採用ページ | 企業の公式ウェブサイトには、最新のPMO求人情報が掲載されています。特に大手のコンサルティングファームやIT企業では、詳細な募集要項を確認できます。 |
|---|---|
| 求人サイト | リクナビ、マイナビ、Dodaなどの求人サイトでは、PMO関連の求人が豊富に掲載されています。フィルター機能を活用して、自分の希望条件に合った求人を見つけましょう。 |
| キャリアコンサルタント | 転職エージェントを利用すると、PMOの求人情報や非公開案件を紹介してもらえます。専門家のアドバイスを受けながら、自分に合ったポジションを探せます。 |
| 企業口コミサイト | OpenWorkやVorkersなどの口コミサイトでは、企業の職場環境やPMOの業務実態を確認できます。実際の社員の声から、企業の文化や働き方を把握しましょう。 |
| SNS | LinkedInやXなどのSNSでは、PMOに関連する最新のトレンドや求人情報が共有されています。業界の動向をキャッチアップするのにも役立ちます。 |
社会のニーズは変化していくため、それに合わせてPMOコンサルタントに求められる知識、スキル、経験も変わっていくことになります。
新規事業、システム開発、経営戦略推進などどんなプロジェクトが多いのか、AI、DX、IoTなどどんな専門知識が求められているか、といった観点で採用に関する新着情報を常にキャッチしていく必要があります。
PMO関連求人にはどんなプロジェクトがあるのか?

PMO関連の求人にはどのようなものが多いのでしょうか?よくある募集要項については具体的に把握しておきましょう。
採用面接で自己アピールをする際の軸を作ることができ、募集内容に対しての自分の経験やスキルをロジカルに説明することができるようになります。
システム開発の求人がとにかく多い
参考:参考資料 (IT人材育成の状況等について) 経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課
その他にはどんな求人がある?

その他にはどんな求人がある?
システム開発以外にも、PMOの求人は多岐にわたります。例えば、以下のようなプロジェクトが挙げられます。
- 経営、事業戦略の実行支援
クライアント企業の役員と協力し、戦略の実行を支援します。高度なビジネススキルや業界知識が求められることが多く、採用要件として特定の業界経験が重視される場合があります。 - 新規事業の立ち上げ、支援
新しいビジネスモデルやサービスの立ち上げを支援します。柔軟な思考とプロジェクト管理能力が求められます。 - 社内業務プロセスの改善
社内の効率化や生産性向上を目指すプロジェクト。業務フローの分析や改善提案が主な役割です。
経営関連のプロジェクトでは、クライアント企業の役員との折衝が役割となることもあり、高度なビジネスに関するスキルが必要になります。
金融、メーカー、インフラなどそのクライアント企業が属する業界での勤務経験が必須または歓迎要件に含まれていることも多く、高度な専門性が要求されます。
そして、解決すべき課題のソリューションがITであることも多いため、システム開発関連の知識が求められることもあります。
これらのプロジェクトでは、IT知識が求められる場合も多く、システム開発の知見が活かせる場面も増えています。
採用面接では、こうした多様なプロジェクト経験をアピールすることで、自分の適性を効果的に伝えられるでしょう。
今後増えていくことが予想される求人とは?
現時点で既にIT関連の求人は数多くありますが、今後もシステム開発系のプロジェクトがますます増えていくことが予想されています。
労働人口減少への対応のため、多くの企業で生産性の向上、業務効率化、働き方改革などが推進されています。
その解決手段としてITが活用されることが多くなっています。
また、現在はDXが積極的に導入されており、SaaSのサブスクリプションなど新しいビジネスモデルも登場しています。
経済産業省もDX推進を推奨しており、公式サイトでデジタルガバナンス・コードという経営者向けの指針を公開しています。
さらに、まだまだIT導入が進んでいない業界もありますが、特にDXは業界を問わず有効な技術でもあります。
以上のような理由から、今後もシステム開発関連のプロジェクトはますます活発になっていくことが予想されます。
採用されるにはどんな経験が必要なのか?

PMOとして働きたいのであれば、その仕事内容を詳細に知っておきましょう。
採用面接に際には、どのような経験をしてきたのか適切に伝える必要があります。
入社後にアサインされるプロジェクトにも関係するため、これまでの経験や今後活躍していきたい領域に関して採用面接前にまとめておくことがポイントです。
担当することになる仕事内容は?
PMOとして任される役割や仕事は、具体的に言えば以下が挙げられます。
| 要件ヒアリングと仕様調整 | クライアントや関係者から要件を聞き、プロジェクトの仕様を明確化します。 |
|---|---|
| プロジェクト管理ルールの策定 | プロジェクトを円滑に進めるためのルールやプロセスを設計します。 |
| 会議のファシリテーション | 会議を効果的に運営し、議論をまとめます。 |
| ドキュメント作成 | 進捗報告書や課題管理表など、プロジェクトに必要な資料を作成します。 |
| 進捗管理とリスク対応 | 各チームの進捗を確認し、リスクや課題を早期に発見・解決します。 |
| ステークホルダーとの折衝 | クライアントや関係者と調整を行い、プロジェクトを円滑に進めます。 |
| プロジェクトマネージャーのサポート | PMを補佐し、プロジェクト全体の成功を支えます。 |
上記全てのタスクを任されることは基本的にはなく、グループ内のメンバーと役割を分担する形で推進していきます。
プロジェクトによって任される役割が異なることや、プロジェクト特有のルールがある場合も多いことから、その現場に合わせて臨機応変に対応していく力が求められます。
採用面接では、これらの業務に対応できる柔軟力や適応力等のスキルや経験を具体的にアピールすることが重要です。
どんな業務経験が求められているのか?

言うまでもなく求められる経験は企業やプロジェクトによって異なるものになります。
中にはかなり専門的な経験やスキルを求める案件もあるため、求人サイトなどで求められる経験やスキルを確認しておくことが重要です。
PMOの求人だと、マネジメント経験やコミュニケーションスキルを求めるものが多くなっています。
PMOはその名前の通りプロジェクトを管理する組織であり、進捗、スケジュール、課題などあらゆるものを管理します。
マネジメント関連の経験は必須と言えるでしょう。
また、コミュニケーションスキルも同じぐらい重視されます。プロジェクト内で情報の収集や課題解決を行っていくには、様々な関係者と協力していく必要があります。
情報をうまくまとめ、必要になる情報だけを関係者に共有していくといった役割もプロジェクト推進の上で重要になります。
そして、システム開発関連の知識やスキルが求められるプロジェクトも多くなっています。
求人サイトの案件の中には、Java、PHP、Pythonなど具体的な言語が歓迎スキルとして記載されていることもあります。
ただし、PMOはプロジェクト管理を責務とするポジションであるため、基本的にはコーディングを担当することはありません。
特定の言語の経験が求められることは稀で、システム開発の実務経験を活かしてそのマネジメント業務を担うことになります。
システムエンジニアとしての業務経験などがあれば評価されやすいため、採用面接でうまくアピールできるよう準備しておくと良いでしょう。
よくある雇用形態、勤務時間、場所、給与について?

PMOとして採用された際、どのような働き方になるのでしょうか?募集時点で求人情報に記載されている場合が多いので、チェックしておきましょう。
PMOコンサルタントは正社員、フリーランスなど様々な働き方がある
リモートワークや残業は多いのか?

求人サイトを確認するとフルリモートのプロジェクトも多いようですが、在宅勤務が難しいものもあります。
たとえば、システム開発の案件ではインフラのメンテナンスなどが必要なプロジェクトだとリモートでは対応が難しくなる場合もあります。
また、PMOコンサルティングは基本的にクライアントに合わせて行うことになるため、クライアント企業で出社が推奨されている場合などはリモート勤務ができないこともあります。
ただ、PMO業務は、会議体の運営、資料作成、プロジェクト関連の情報収集など、リモートで対応できるものも多く、リモートワークの可否はプロジェクトによると言えるでしょう。
残業に関してもリモートワークと同様、プロジェクトによって事情が異なります。
IT関連のプロジェクトは想定外の問題が発生しやすいという点があり、PMOの求人はシステム開発関連の案件が多いことから、残業が多くなってしまうことも覚悟しておいた方がいいでしょう。
昨今は募集要項にリモートの可否や残業に関して明記している場合がほとんどなので、事前に確認しておくことをおすすめします。
株式会社クロスオーバーはPMOコンサルタントを募集しています

PMOの需要がますます高まる中、株式会社クロスオーバーでは、PMOコンサルタントを積極的に採用しています。
当社は、日本能率協会コンサルティング(JMAC)のグループ会社として、PMOの専門性を活かし、数多くの企業のDX推進を支える重要な役割を担っています。
仕事内容の魅力
当社PMOコンサルタントの主な業務は、システムグランドデザインやシステム化企画から始まり、システム開発PMOのプロジェクト計画策定、推進、マネジメント機能の向上、問題課題の構造化・解決支援、ステアリングコミッティー向け報告資料作成など、多岐にわたります。
特に、ユーザー企業におけるDX戦略の立案やシステム化企画、システム開発プロジェクトの目的達成に向けたマネジメント支援が中心です。
これらの業務を通じて、PMOとしてプロジェクトの成功をリードし、企業の変革を直接的に支えるサポートを行っています。
PMOコンサルタントとしての経験を積みたい方にとって、幅広いプロジェクトに携わる機会が豊富で、成長を実感できる環境を用意しています。
求められるスキルと適性
プロジェクトを取り巻く状況(背景、環境、現場等)に応じた柔軟な対応力が重視されます。
スピード感や変化を楽しめる方が歓迎されるため、PMOとしてダイナミックな現場で活躍したい方にぴったりです。
プロジェクトマネジメントやPMOの実務経験、業務改革・改善の知見、優れたコミュニケーション能力は必須の知識・経験となります。
また、技術者としてのバックグラウンドがあり、PMやPMOと同等の管理経験をお持ちの方もエントリー対象となります。
年収や福利厚生、先輩社員のインタビュー記事が採用情報ページに掲載されていますので興味のある方はぜひご確認ください。
こちらです
まとめ

単純にPMOを志望すると言っても様々な業界や業務があるため、まずは目標を明確にすることが重要です。
そこに合わせて情報収集を行っていきましょう。
絶対的な答えは無いため、今回説明した内容も参考に自分なりに検討してみる必要があります。
活躍の場を広げていくためにも、将来の予定を見据えた選択をしていくことがポイントになります。
