PMOに関する採用情報の集め方と失敗しない募集企業の見極め方を解説

公開日:2023.04.21(金) 更新日:

PMOの求人募集で失敗しない採用情報の集め方を紹介

PMOに関する採用情報の集め方と失敗しない募集企業の見極め方を解説

PMOはとにかく需要が高い職種です。

プロジェクトは基本的にどんな企業でも推進されており、PMOはその管理業務が主な役割になります。

つまり、PMOの仕事ができるのであればスタートアップから大手まであらゆる企業で活躍できるチャンスがあるということです。

プロジェクト管理に関するスキルを高めていくには、採用に関するポイントを押さえながら経験を積んでいくことが重要になります。

PMOを目指すには?企業選択の考え方、採用情報の集め方について

PMOを目指すには?企業選択の考え方、採用情報の集め方について
PMOの仕事を探す場合、最初は手を広げすぎないことがおすすめです。

まず何から始めるべきなのかわからないという人は多いと思います。最初の仕事はPMOとして成長していく上で非常に重要になるので、しっかり戦略を立てる必要があります。

まずはどんな仕事がしたいのか具体的にイメージする

仕事を探す前にまずはPMOの仕事をイメージし、どんな役割をこなしていきたいのか明確にしましょう。

具体的なイメージが出てこない場合は、PMOの仕事を実際に自分なりに調べてみることもおすすめです。実はPMOの仕事はプロジェクトによって全く異なります。

経営、IT、業務改善などプロジェクトの種類は多くあります。プロジェクト管理に関する業務も様々で挙げると切りがありません。

経験が長いPMOコンサルタントであっても、世の中の全てのプロジェクトで採用されるわけではなく、専門の領域で活躍していくことになります。

そのため、まずはどんなPMOコンサルタントになりたいのかをはっきりさせることが重要になります。

専門領域で経験を積んでいき、そこから少しずつ実務経験を通してスキルを磨いていく形で仕事の幅を広げていくことがPMOとして成長していく上でのポイントになります。

採用に関して情報を収集していく

採用に関して情報を収集していく

仕事のイメージを明確にした後は採用情報を収集していきます。その手段は複数あり、多角的に情報を集めていくことが推奨されます。一般的には以下の方法があります。

  • 企業の採用ページ
  • 求人サイト
  • キャリアコンサルタントからの情報
  • 転職用の企業口コミサイト
  • SNSの情報

最新の情報を集めていくことがポイントになります。

社会のニーズは変化していくため、それに合わせてPMOコンサルタントに求められる知識、スキル、経験も変わっていくことになります。

新規事業、システム開発、経営戦略推進などどんなプロジェクトが多いのか、AI、DX、IoTなどどんな専門知識が求められているか、といった観点で採用に関する新着情報を常にキャッチしていく必要があります。

PMOとして働いていくには、時代に求められるスキルを磨いていくことが重要です。

どんな経験を積み何の勉強をしていくべきか常に考えて行動していくことで、プロジェクトで重宝される人材になることができます。

PMO関連求人にはどんなプロジェクトがあるのか?

PMO関連求人にはどんなプロジェクトがあるのか?
PMO関連の求人にはどのようなものが多いのでしょうか?よくある募集要項については具体的に把握しておきましょう。

採用面接で自己アピールをする際の軸を作ることができ、募集内容に対しての自分の経験やスキルをロジカルに説明することができるようになります。

システム開発の求人がとにかく多い

求人サイトを確認すると、近年のPMO案件はシステム開発系のプロジェクトがその大部分を占めています。

クラウドサービスが増え、インターネットが使えないと利用できないサービスが増えている点などからもわかる通り、IT技術は社会にどんどん浸透していっています。

そのため、業界を問わず数多くの企業でERP、業務システム、WEBサービスなど様々なシステムの開発が企画・推進されています。

システム開発系のプロジェクトでPMOとして活躍できれば、引く手数多のPMOコンサルタントになることも可能です。

実際、IT人材は需要が供給を大きく上回る事態となっています。経済産業省の推計では2030年の時点でIT人材は40~80万人の規模で不足する結果になっています。

参考:参考資料 (IT人材育成の状況等について) 経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課

その他にはどんな求人がある?

その他にはどんな求人がある?
PMO求人にはIT案件以外のプロジェクトももちろん存在します。たとえば以下が挙げられます。

  • 経営、事業戦略の立案
  • 新規事業の立ち上げ、支援
  • 社内業務プロセスの改善

経営関連のプロジェクトでは、クライアント企業の役員との折衝が役割となることもあり、高度なビジネスに関するスキルが必要になります。

金融、メーカー、インフラなどそのクライアント企業が属する業界での勤務経験が必須または歓迎要件に含まれていることも多く、高度な専門性が要求されます。

そして、解決すべき課題のソリューションがITであることも多いため、システム開発関連の知識が求められることもあります。

今後増えていくことが予想される求人とは?

現時点で既にIT関連の求人は数多くありますが、今後もシステム開発系のプロジェクトがますます増えていくことが予想されています。

労働人口減少への対応のため、多くの企業で生産性の向上、業務効率化、働き方改革などが推進されています。

その解決手段としてITが活用されることが多くなっています。

また、現在はDXが積極的に導入されており、SaaSのサブスクリプションなど新しいビジネスモデルも登場しています。

経済産業省もDX推進を推奨しており、公式サイトでデジタルガバナンス・コードという経営者向けの指針を公開しています。

さらに、まだまだIT導入が進んでいない業界もありますが、特にDXは業界を問わず有効な技術でもあります。

以上のような理由から、今後もシステム開発関連のプロジェクトはますます活発になっていくことが予想されます。

採用されるにはどんな経験が必要なのか?

採用されるにはどんな経験が必要なのか?
PMOとして働きたいのであれば、その仕事内容を詳細に知っておきましょう。

採用面接に際には、どのような経験をしてきたのか適切に伝える必要があります。

入社後にアサインされるプロジェクトにも関係するため、これまでの経験や今後活躍していきたい領域に関して採用面接前にまとめておくことがポイントです。

担当することになる仕事内容は?

PMOとして任される役割や仕事は、具体的に言えば以下が挙げられます。

  • 要件のヒアリング、仕様調整
  • プロジェクト管理ルールの策定、導入
  • 会議のファシリテーション
  • 報告書などドキュメントの作成
  • 各チームの進捗確認
  • リスクや課題の検知および解決に向けた対応
  • ステークホルダーとの折衝
  • プロジェクトマネージャーのサポート
  • プロジェクト完了報告

上記全てのタスクを任されることは基本的にはなく、グループ内のメンバーと役割を分担する形で推進していきます。

プロジェクトによって任される役割が異なることや、プロジェクト特有のルールがある場合も多いことから、その現場に合わせて臨機応変に対応していく力が求められます。

どんな業務経験が求められているのか?

どんな業務経験が求められているのか?
言うまでもなく求められる経験は企業やプロジェクトによって異なるものになります。

中にはかなり専門的な経験やスキルを求める案件もあるため、求人サイトなどで求められる経験やスキルを確認しておくことが重要です。

採用される可能性を高めることができます。PMOの求人だと、マネジメント経験やコミュニケーションスキルを求めるものが多くなっています。

PMOはその名前の通りプロジェクトを管理する組織であり、進捗、スケジュール、課題などあらゆるものを管理します。

マネジメント関連の経験は必須と言えるでしょう。

また、コミュニケーションスキルも同じぐらい重視されます。プロジェクト内で情報の収集や課題解決を行っていくには、様々な関係者と協力していく必要があります。

情報をうまくまとめ、必要になる情報だけを関係者に共有していくといった役割もプロジェクト推進の上で重要になります。

そして、システム開発関連の知識やスキルが求められるプロジェクトも多くなっています。

求人サイトの案件の中には、Java、PHP、Pythonなど具体的な言語が歓迎スキルとして記載されていることもあります。

ただし、PMOはプロジェクト管理を責務とするポジションであるため、基本的にはコーディングを担当することはありません。

特定の言語の経験が求められることは稀で、システム開発の実務経験を活かしてそのマネジメント業務を担うことになります。

システムエンジニアとしての業務経験などがあれば評価されやすいため、採用面接でうまくアピールできるよう準備しておくと良いでしょう。

よくある雇用形態、勤務時間、場所、給与について?

よくある雇用形態、勤務時間、場所、給与について?

PMOとして採用された際、どのような働き方になるのでしょうか?募集時点で求人情報に記載されている場合が多いので、チェックしておきましょう。

PMOコンサルタントは正社員、フリーランスなど様々な働き方がある

PMOコンサルタントは正社員として採用される人が多いですが、フリーランスや契約社員など他の選択肢もあります。

何を重視して働いていきたいのかよく検討することがポイントですが、特に最初は正社員がおすすめです。プロジェクトマネジメント関連のスキルは机の上で勉強する形で学んでいくには限界があります。

経験を通して学んでいくことで、実際のプロジェクトでも使えるスキルが身に付きます。

特にコンサルティングファームでは案件が豊富で仕事に困ることはなく、社員へのスキルアップ研修も充実しています。

正社員として採用されれば、PMOコンサルタントとして成長していく上で理想的な環境が整っていることが多くなります。

フリーランスとして働く選択肢もありますが、将来のキャリアアップを考えると正社員の方がメリットが大きいと言えるでしょう。

正社員と比べると勤務時間や休日を自由に指定できるなどのメリットはありますが、案件を自分で探す必要がある、スキルアップを自ら行っていく必要がある、契約書確認や請求書発行など本業以外の事務作業も行う必要がある、などのデメリットもあります。

特にプロジェクトマネジメントに関する業務経験が浅いうちは自ら仕事を探すことは困難であるため、正社員として経験を積んでいくことが望ましいと言えます。

PMOの年収は?

求人サイトに掲載されている目安の給与を確認するとPMOの月給は相場と比べかなり高くなっていることがわかります。

試しにIndeedで調べてみるとPM・PMOの平均の月給は573,146円となっています。

プログラマーの平均年収が4,520,459円であることに対し、PM・PMOの平均年収は8,095,080円となっており、他の職業と比較しても高給になっていることがわかります。

多くの業界で需要も高く、収入面ではかなりメリットがあると言えます。

リモートワークや残業は多いのか?

リモートワークや残業は多いのか?
求人サイトを確認するとフルリモートのプロジェクトも多いようですが、在宅勤務が難しいものもあります。

たとえば、システム開発の案件ではインフラのメンテナンスなどが必要なプロジェクトだとリモートでは対応が難しくなる場合もあります。

また、PMOコンサルティングは基本的にクライアントに合わせて行うことになるため、クライアント企業で出社が推奨されている場合などはリモート勤務ができないこともあります。

ただ、PMO業務は、会議体の運営、資料作成、プロジェクト関連の情報収集など、リモートで対応できるものも多く、リモートワークの可否はプロジェクトによると言えるでしょう。

残業に関してもリモートワークと同様、プロジェクトによって事情が異なります。

IT関連のプロジェクトは想定外の問題が発生しやすいという点があり、PMOの求人はシステム開発関連の案件が多いことから、残業が多くなってしまうことも覚悟しておいた方がいいでしょう。

昨今は募集要項にリモートの可否や残業に関して明記している場合がほとんどなので、事前に確認しておくことをおすすめします。

まとめ

まとめ
単純にPMOを志望すると言っても様々な業界や業務があるため、まずは目標を明確にすることが重要です。

そこに合わせて情報収集を行っていきましょう。

絶対的な答えは無いため、今回説明した内容も参考に自分なりに検討してみる必要があります。

活躍の場を広げていくためにも、将来の予定を見据えた選択をしていくことがポイントになります。