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- フリーランスPMOになるデメリットは?向いている人や案件獲得の方法を解説
公開日:2025.02.25(火) 更新日:
フリーランスのPMOとして活動するのは難しい?

働き方の多様化に伴い、フリーランスを選択する人は増加しています。
業種問わずフリーランスで活動する人は多く、PMOにおいても例外ではありません。
一方で、メリット・デメリットを天秤にかけたときに、会社員を辞めることに迷いがある方も多いのではないでしょうか?
本記事では、フリーランスのPMOが持つネガティブな部分に焦点を当て、デメリットを解説します。
デメリット踏まえた上で、フリーランスのPMOに向いている人や、具体的な案件獲得の方法を紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
フリーランスのPMOになるデメリット
フリーランスのPMOになるデメリットには主に以下の3点が挙げられます。
- 収入が不安定になる可能性がある
- 出社が必要なことが多い
- スキルアップが難しい
それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
デメリット①:収入が不安定になる可能性がある
フリーランスのPMOになる一番のデメリットは、収入が不安定になる可能性があることです。
会社員とは異なり固定給が保証されていないため、仕事が途切れると収入がゼロになるリスクがあるためです。
また、案件の受注によって月々の収入が大きく変動することもあります。
特にフリーランスとして駆け出しの場合や、市場における自己のポジショニングが確立されていない場合は、安定した収入を得るのに時間がかかる可能性があります。
フリーランスのPMOとして収入が安定しない期間は、場合によっては副業や貯金を切り崩した生活も覚悟しなければならないといったデメリットも考えられます。
デメリット②:出社が必要なことが多い
フリーランスの利点は自由な働き方を実現できる点にありますが、PMOの案件においては、出社が求められることが多い点もデメリットだと言えます。
その理由は、案件によってリモートで作業しづらい場面が多く発生するためです。
クライアントと直接コミュニケーションを取ることや、プロジェクトの進行状況に対して、スピード感のある対応が必要となるケースもあり、定期的な出社が求められます。
案件によっては週3〜4日の出社や常駐を求められるケースが一般的です。
もちろん、フルリモートで勤務できる案件も存在しますが、その案件数自体は決して多いとは言えず、募集案件の多くが、リモート+出社のハイブリッド型となります。
※フリーランスのPMOに多い勤務形態の具体例
案件例 | 勤務地・出社形態 |
---|---|
大手メーカーにおける基幹システムリプレース | リモート+ 関西(週2~4程度出社) |
大手銀行における大規模システム導入のPMO支援 | リモート+首都圏出社 |
重工業メーカー向けBPR支援 | 九州(半常駐) |
大手製造業向けERP導入案件のPMO(移行/テスト工程) | リモート+みなとみらい(週3日程度) |
大手製造業のSAP導入PJにおける販売チームPMO支援 | 基本リモート※地方在住者については別途相談 |
参考:
募集中のPMO案件 |デジタル人材バンク
https://consultant.digital.hr-bank.co.jp/jobs/#system
デメリット③:スキルアップが難しい
フリーランスのPMOとして働くと、スキルアップの機会が限られる場合があります。
企業に所属するPMOであれば、社内研修や同僚からのフィードバックを通じて学べることも多いですが、フリーランスは自己研鑽が中心となります。
また、好きな案件に応募できるという特性上、得意分野の業務が集中してしまうため、知見を広げる機会が減ってしまうといったデメリットも考えられます。
そのため、スキルアップを図るには、自分で積極的に学び続ける姿勢が求められるでしょう。
フリーランスのPMOが向いている人とは?
フリーランスのPMOとして活動することは、いくつかデメリットもありますが、裁量が大きいため非常にやりがいも高いです。
ここでは、フリーランスのPMOはどのような人が向いているかを紹介していきます。
コミュニケーション力の高い人
PMOはフリーランスに限らず、多様なステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にする役割を担うため、高いコミュニケーション力が求められます。
特に、リモートでのやり取りや、案件に対して複雑な内部事情がある場合では、そのスキルがさらに重要になります。
また、上述したようにフリーランスのPMOでも常駐や出社する機会は多いです。
クライアント先によっては「外部の人」として一定の距離を置かれてしまい、業務がしづらいケースが発生することもあるかもしれません。
したがって、フリーランスのPMOとして活躍するためには、自分の意見を明確に伝える力と、相手の要求を正確に理解する能力が重要だと言えます。
ある程度の現場経験や知識を持っている人
フリーランスのPMOとして成功を収めるためには、ある程度の現場経験や専門知識が不可欠です。
PMOはプロジェクトを円滑に進めるためのサポート役です。
そのためには、プロジェクトの現場で実際にどのような作業が行われ、どのような課題が発生するのかを肌感覚で理解できる必要があります。
現場の状況を理解していなければ、PMOとして的確なアドバイスやサポートを行うことはできないためです。
また、企業に所属するPMOとは違い、同僚や上司からアドバイス等を受けることも難しいため、自身の判断がプロジェクトの成功を大きく左右します。
したがって、フリーランスのPMOは十分な業界経験がある方の方が長く活躍できる傾向にあると言えます。
案件はどうやって獲得すべき?
PMOの適正がどれだけあっても、案件を獲得できなければ活動することができません。
フリーランスとして案件を獲得するには主に以下の3つの方法が挙げられます。
- 知人等から紹介を受ける
- エージェントを活用する
- クラウドソージングサービスを利用する
それぞれ詳しく解説していきます。
知人等から紹介を受ける
フリーランスのPMOが案件を獲得する方法の一つとして、知人からの紹介を受けることが挙げられます。
特に、過去の職場の同僚や取引先との良好な関係が築けている場合、その人脈を通じて新たな案件獲得に繋げられる可能性も高くなるでしょう。
また、業界内で顔を売るために、セミナーや業界イベントなどに積極的に参加し、自分をアピールする場を持つことも重要です。
エージェントを活用する
フリーランスのPMOとして案件を獲得する上では、エージェントの活用もおすすめできます。
エージェントは、フリーランス向けの求人情報を集約したサイトを運営しており、登録者はそこから興味のある案件を探すことができます。
登録後、エージェントの担当者と面談し、自身のスキルや経験、希望する条件(リモートワークの有無、特定の技術領域に関わりたいなど)を伝えることで、担当者が案件探しをサポートします。
自身で営業活動を行う手間を省き、専門知識やスキルを活かせる仕事に集中できる環境を得やすくなります。
また、エージェントによっては、単価や契約条件の交渉を代行してくれる場合もあり、フリーランスとして活動する上で心強い味方となってくれるでしょう。
一方で、PMOとしてのスキルや経験が乏しい場合は、紹介してもらえる案件が限られてしまう点がデメリットだと言えます。
クラウドソージングサービスを利用する
クラウドソーシングサービスを活用することも、フリーランスのPMOが案件獲得をする際に有効的な手段だと言えます。
クラウドソージングサービスの利点は、自分のスキルや経験にマッチする案件を見つけやすいという点にあります。
また、多くの案件を遂行し高評価のレビューが得られることで、案件の依頼が舞い込む可能性がある点も魅力的なポイントだと言えます。
自分の強み(経験年数や保有資格など)を明示するプロフィールを作成し、自己PRをしっかり行ることが大切です。
一方で、募集案件が少ないといったデメリットもあるので注意が必要です。
代表的なクラウドソージングサービスである、「クラウドワークス」では、2025年2月現在、「PMO」の案件はおよそ20件ほどになります。
pmoの仕事検索結果 | クラウドワークス
https://crowdworks.jp/public/jobs/search?search%5Bkeywords%5D=pmo
記事のまとめ
この記事では、フリーランスのPMOになるデメリットや適正のある人について解説しました。
デメリットもいくつかありますが、コミュニケーション能力や経験年数が長い人は、フリーランスでも成功しやすいといえるでしょう。
一方で業界経験が浅い人や、スキルが足りない場合は、フリーランスとして活動することは十分に検討すべきだと言えます。
またフリーランスのPMOを検討している方の中には、現在の職場が合わないと感じている方もいるのではないでしょうか?
そういった方はスキルアップを図れる企業に転職することも一つの選択肢だと言えます。
本メディアの運営元である「株式会社クロスオーバー」でも積極的に採用活動を行っております。
PMOとしての成長を求めている方はぜひ転職も検討してみてください。